2025/06/28 13:29

はじめに


通販サイトでよく見かけるリーズナブルな化粧合板(合板)製レコードラック。一方で、チーク無垢材を使った高級ラックも根強い支持があります。本記事では「価格」「耐久性」「美しさ」「健康・環境」などの観点から徹底比較し、長く愛される“本当の価値”を明らかにします。


1. 素材について知る ― 無垢材と合板、その本質的な違い


◆ チーク無垢材とは

チークは、世界三大銘木のひとつに数えられる高級木材です。特に東南アジア産のチークは天然のオイル分が多く、耐久性・耐水性・耐虫性に優れています。

「無垢材」とは、貼り合わせや積層を行わず、一枚の木そのものを使った素材。一本一本の木目や色味が異なり、唯一無二の風合いを持ちます。

長い年月をかけて味わい深く変化していく経年美が特徴で、使い込むほど愛着が増していく素材です。


◆ 化粧合板とは

化粧合板は、薄くスライスした木材を何層にも重ねて接着剤で貼り合わせた合板の表面に、木目調のシートや突板(天然木の薄板)を貼り付けたものです。

安価で軽く、量産しやすい一方、本物の木の質感や重厚感は得にくいという特徴があります。

また、合板は表面のシートが剥がれることや、接着剤の劣化による反りや歪みが発生しやすい素材でもあります。



2. 経年変化と耐久性 ― 10年後の姿はどう違う?

チーク無垢材は、10年、20年と使い込むうちに表情が豊かになり、色合いも深くなります。小さな傷や凹みも「思い出」として刻まれ、研磨やオイル仕上げによって簡単に再生させることもできます。

 アンティーク市場でも“使い込まれたチーク家具”は価値が高く、代々受け継がれていくことも珍しくありません。

化粧合板は、数年単位で表面のシートが剥がれたり、接着部の変色や浮き、反りが発生しやすくなります。見た目の劣化が進むと修復が難しい場合も多く、どうしても「使い捨て」や「定期的な買い替え」というサイクルになりがちです。

3. レコード収納家具としての本質 ― 音楽とともに過ごすために

無垢材のレコードラックは、木そのものがもつ高い密度と重さにより、設置時の安定感が格段に優れています。

 また、木材特有の「共振吸収効果」があり、レコードプレーヤーやオーディオ機器の振動対策としても優秀です。さらに静電気が発生しづらいため、レコードへの埃の付着も抑えやすくなります。

合板ラックは軽量で取り回しやすく、模様替えや引っ越しが多い方には便利ですが、構造的に“揺れ”が起きやすく、安定性という面では無垢材に及びません。



4. 環境・健康への配慮

チーク無垢材は、適切に管理された森林から調達される場合、環境負荷が低く、FSC認証などの取得により持続可能な資源利用が実現されています。天然のオイル成分を含むため、化学物質の放散も最小限です。

合板製品は、接着剤の成分としてホルムアルデヒドなど化学物質が含まれている場合があり、室内空気環境を気にされる方は注意が必要です。



5. コストと価値 ― “安さ”と“長く使える”のどちらを選ぶか

▼ 価格比較

化粧合板ラック 6,000~23,000円前後(1段~4段タイプ、通販流通価格例)

チーク無垢材ラック 80,000円~120,000円程度(当ブランド実売価格帯)


▼ 長期的なコストパフォーマンス

合板ラックは数年単位で劣化し、買い替えが必要になることが多いですが、無垢材は数十年単位での使用が前提です。修繕や再仕上げも可能なため、長い目で見れば無垢材の方が「コストパフォーマンスに優れる」場合も少なくありません。



6. おすすめしたい方

一生使える家具、世代を超えて受け継げる家具をお探しの方

経年美や木の質感を楽しみたい方

オーディオやインテリアにこだわる方

健康や環境への意識が高い方



まとめ


手軽さや価格で選ぶなら化粧合板ラックも選択肢の一つです。

しかし、「一生モノの家具」「長く愛着を持てる道具」「暮らしの質を高めるインテリア」を本気でお求めの方には、

チーク無垢材レコードラックの価値をぜひ体感していただきたいと考えています。


あなたとあなたのレコードコレクションのそばに、時を重ねていく家具を。

FRONT PAGE NEWSでは、そんな願いを込めて一台一台、丁寧にレコードラックをお作りしています。


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